「ひとりぼっち」の時間を今あえて勧めるワケ 「人間関係」からいったん手を離すことの効用
とある場所の定食屋さんでお昼ご飯を食べていた時のことです。近くのテーブル席で、会社員の4人グループが食事をしながら、談笑していました。
30代から40代ぐらいでしょうか。少し大きなプロジェクトがひと段落したあとらしく、みなさんにこやかに仕事の話をされていました。聞くともなしに聞いていたところ、どうやら、同じプロジェクトに参加していた、その場にいないメンバーの噂話のようでした。
ひたすら「空気」を読み合う息苦しさ
仮に、噂話をされていた人をAさんとしましょう。Aさんはどうやら優秀なんだけど、何かと先走る傾向があるらしい。だからAさんがプレゼン中に空気を乱さないように、お互いが「あうんの呼吸」で、互いに空気を察しながら、協力して牽制した。4人はそんな話で盛り上がっていました。
「あのとき、俺が目線で合図したの、気付いたよな?」
「もちろん。あれで、うまくAのやつに釘を刺せたんだよな」
「そうそう。あれは絶妙だったよ」
そうやって笑いあう4人の会話を聞きながら、私は感心すると同時に、「この国で普通に生きていくのは、大変なことだなあ」と感じたのです。
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