成功する人は「承認欲求」とどう付き合うのか 「認められたい」は普遍的な欲求だが…

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人は誰しも、承認欲求のとりこになり、失敗してしまう可能性を抱えながら生きている。精神科医・名越康文の公式メルマガ「生きるための対話」からお届けします(写真:anelina / PIXTA)

誰もが抱える普遍的な欲求

この記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

誰かに認めてほしい、ほめられたい、賞賛されたい……こうした欲求を「承認欲求」といいます。承認欲求は、人が仕事や趣味を通して自己実現を果たしていくうえでエネルギーとなってくれることがある一方で、さまざまな問題を引き起こす原因となることがあります。

特に、承認欲求が「認めてほしい」というアピールの形で前面に出てくると、ちょっと厄介です。自分の実力や、実際に行った行動以上に評価ばかりを求めてくるのは周囲の人にとっても面倒ですし、本人にとっても満たされないという不満ばかりが募ってしまうことになる。

承認欲求をうまく解消できないのは、親との関係性が悪く、幼い頃から受け入れられた感覚を持てなかったからだ、という人もいます。そうしたトラウマを抱えた人は、大人になってからも強迫的に、他者からの承認を繰り返し求めるようになってしまうのだ、というわけですね。

そういう人がおられるのは、おそらく事実でしょう。ただ、そもそも「承認欲求というのは誰もが持っている、普遍的な欲求である」ということは忘れてはいけないというのが、僕の考えです。

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