成功する人は「承認欲求」とどう付き合うのか 「認められたい」は普遍的な欲求だが…
もしもあなたが、強い承認欲求によって苦しんでいるとしたら、考えるべきことは、それを捨てることではなく、承認欲求がよぎった瞬間に「手を放す」ための方法論です。
特に、仕事などで成果を上げ始めると、周囲の人があなたをほめたたえてくれる機会が増えていきます。この時にふと湧いてくる「もっとほめてほしい」という気持ち(これも承認欲求です)をどう手放すか、ということは、人生を大きく左右するほどのテーマだと思います。
「自分と対話する時間」をつくる
承認欲求を手放すために必要なことは、普段から自分の心と対話をする習慣を持っておくことです。
目を閉じて、自分の心と対話する時間を作ってください。「対話」といっても、自分の心との対話というのは、言葉を介したものとは限りません。むしろ、身体の感覚との「対話」こそが、本当の意味での「自分との対話」です。自分の身体を観察することによってふと「あぁ、このごろどうも人の評価ばかり気にしているなぁ」と気づく。
そういう自分との対話を習慣にしている人は、他者からの承認を確認するよりも、それを求めている自分を認め、正直に振る舞おうとするようになります。そして、自分との対話によって心の安定を得た人は、他者と居合わせた時に揺れ動く心も、正確にモニタリングできるようになるのです。
自己と対話をするというのは、小さな自分の殻の中で、ああでもない、こうでもないと思い煩うことではありません。他人から評価されたか、されなかったかではなく、自分自身の中で「満たされた感覚」を得ること。それが何より大切です。一瞬でも満たされた感覚を得ることができれば、それまであれほど心を焼いていた承認欲求から、スゥッと手を離すことができるのです。
プレタポルテの関連記事
「何をやっても達成感を感じられない時」にやっておくべきこと(名越康文)
「心の速度を落とす」ということ(平尾剛)
極めてシンプルでありながら奥が深いシステマ小説(西條剛央)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら