自己流の仕事にこだわる人は結果を出せない 防衛大で学んだ最短で効果を上げる時間術

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だからといって、上級生に指導されたとき「時間がありませんでした」などと言おうものなら、さらに指導が入り、一層時間を奪われます。

「時間がありませんでした」は禁句中の禁句です。決まった時間内に終わらせるためには、「時間をつくり続ける」こと以外、手立てはありません。そのため、走ってでも時間をつくる必要がありました。1分1秒をムダにしない精神を防衛大では徹底的に叩き込むのです。

時間のつくり方は、大きく分けて2つあります。

(1)2つのものを組み合わせる「足し算」で時間をつくる方法
(2)不必要なものを次から次へと「引き算」して時間をつくる方法

同時に複数のことを進め、時間をつくる

「足し算」で時間をつくるというのは、同時に複数のことをすることです。防衛大は2学年になると「陸」「海」「空」の各要員に分かれます。私が選んだ海上要員は、海上自衛官の卵として、護衛艦と呼ばれる自衛隊の船に乗り、訓練を受けます。護衛艦の中では、とにかく水を大切にします。出港して、海のど真ん中で「水がなくなりました」という事態は絶対に避けなければなりません。

そのため、「桶1杯」の水で頭も体も洗います。まず石鹸で体を洗い、流さないまま頭を洗います。シャンプーは使いません。体、頭と洗った段階で初めて水をかぶります。体を洗いながら頭も洗うので、入浴時間も短縮されます。

時間を短縮することによって余った時間を他のことに使うことができるというわけです。2つのことを結びつけて同時に行えば、時間はつくれるのです。

一般企業に入社した際、私はこの「時短術」を「ニコイチ時間術」と名付け、仕事に取り入れるようにしました。すると、同時に行ったほうが早く、効率よく進められることが結構あることに気づきました。

たとえば、地下鉄で移動しながらメールをチェックする、新幹線で移動しながら資料作成をするといったように、移動時間はニコイチの宝庫です。

お勧めしたいのは、ストレスフリーでやれる「行動」と「思考」を組み合わせる方法です。

「食事」をしながら営業戦略を考える。「風呂」に入りながら今後のビジョンを考える。風呂も食事もストレスフリーの行動だから、思考に集中できるのです。ボーッとする時間やただなんとなく過ごしている時間は何も生み出しません。「どうにかして時間をつくれないか」と常に考えておくことが大切です。

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