日本の結婚は再婚者によって支えられている
今回は、その再婚事情について少し詳しく掘り下げてみたいと思います。婚姻数が減り続けていることは、みなさんご存じのとおりです。ピークは1972年、109万9984件の婚姻数が最大でした。それ以降は減り続け、2015年には63万5156件まで激減しました。
この婚姻数とは、初婚数と再婚数を合算した数字です。初婚同士の婚姻に限ると、1972年に約98万件で最大値を記録していますが、2015年には約46万件と半分以下になっています。
その一方で、再婚数を同じタームで比較すると、1972年の12万件から、2015年の17万件と、1.4倍になっています。婚姻全体に占める再婚の割合も、11%から27%へとほぼ3倍に増えています。言ってみれば、日本の婚姻数は、再婚者によって支えられているわけです。なお、再婚数が増えているのは当然離婚数が増えているからです。
再婚の組み合わせは「再婚同士」「再婚夫×初婚妻」「初婚夫×再婚妻」の3種類に分けられます。組み合わせ別の再婚件数を時系列でみると、1960年には「再婚夫×初婚妻」の組み合わせは5万4168件と、再婚件数の50%を占めていました。「バツあり男が、若い初婚の女性と再婚する」のが大多数だったわけです。しかし、やがてこの組み合わせは、件数も比率も減少。1986年には4万2500件と最小値となり、「再婚同士」の組み合わせにいったん抜かれます。ですが、その後1993年にはまた「再婚同士」を抜いてトップに返り咲いて、以後2006年には7万件を突破しています。
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