プレゼンの聴衆は、「お母さん」だと思え! 食べやすいサイズで、食べやすい順番が鉄則

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本当にわかりやすいのは、黒板にチョーク?

ITの進化に伴い、昔はできなかったこともプレゼンでできるようになってきた。色を使いすぎてしまい、どこに注目していいかわからなくなってしまうという本末転倒な弊害も散見されるが、うまく使えば、プレゼンをより相手に伝わるものにすることは可能だ。たとえば、私はプレゼンに動画を積極的に取り入れている。人間の目は動いているものに注目するようにできているので、それだけ理解が深まることが期待できるからだ。それに、時にはメリハリを利かせないと聴衆の集中力も続かない。

また、本当にわかりやすく伝わるプレゼンのヒントは、黒板にチョークで書く昔の授業のような、アナログの世界にあると思う。それをデジタル技術で実現し、プレゼンに取り入れることを模索中だ。

今考えているのは、その場でスライドに書き込んでいくプレゼンである。クリック1つで文章や矢印が出てくる演出よりも、その場で情報を書き込んでいくほうが聴衆に伝わるはずだ。もちろん、そのためには綿密にスクリプトを作り込み、アドリブであるかのように見せるための練習が必要だが、うまくはまればライブ感のある刺激的なプレゼンになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

河岡 義裕 東京大学医科学研究所ウイルス感染研究分野 教授/感染症国際研究センター長

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かわおか よしひろ

兵庫県生まれ。1978年北海道大学獣医学部卒業、80年同大学大学院修士課程修了、83年獣医学博士取得。97年ウィスコンシン大学獣医学部教授。99年東京大学医科学研究所教授、2005年同感染症国際研究センター長。北海道大学創成科学研究機構客員教授、理化学研究所客員主管研究員なども務める。著書に『インフルエンザ危機』(集英社新書)などがある。

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