ネット現金出品は「マストドン」でヤバくなる

メルカリやヤフオクは締め出しが容易だが…

「メルカリ」のに現金出品が話題となったが「マストドン」で起きたら大変だ(写真:freeangle / PIXTA)

フリマアプリの「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク!」などに現金(1万円札)が出品され、大きな話題となった。現金をオークションに出品すること自体は違法ではないが、反社会的勢力が「資金洗浄」をする目的や、クレジットカード会社が禁止している「与信枠の現金化」(商品の購入にしか使用できないクレジットカードの「ショッピング枠」を使って現金を購入すること)を行っている可能性が指摘され、即座に出品削除の対応が取られた。

今回はたまたま人気オークションサービスの2つがターゲットとなったが「ネット時代の新手のアングラビジネス」との捉え方は正しくない。なぜなら、同種のビジネスは以前から行われてきたからである。時代とともに手口が変化するだけでだ。メルカリやヤフオク固有の問題ではなく、社会全体に存在する闇の部分と言うこともできる。

バブル時代に横行していたアングラビジネス

同種の問題(=クレジットカードのショッピング枠の現金化)は、かつてはネットではなくリアル社会に存在していた。たとえば、東京・秋葉原等の家電量販店全盛時にはクレジットカードや信販で物品を買わせ、その物品を割り引いて買い取るビジネスがあった。

この際、在庫を抱えている家電量販店がグルになっている場合が多く、特定の店舗で買わせることで物品転売の利ざや以外にも、家電店からのキックバックで利益を上げている業者もいた。つまりカードのショッピング与信枠を現金化するビジネスは昔からある手法だ。今回、その商品に選ばれたのが現金そのものだったわけである。

高くついてでもクレジットカードのショッピング枠を使って、すぐに必要な現金を手に入れたい切羽詰まった人たちは今も昔も存在し、そうした人たちを対象にした非合法、あるいはグレーゾーンのビジネスには長い歴史があるのだ。

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