「カイシャの評判」は、その企業に在籍する社員や派遣社員など、会社で勤務するスタッフや在籍したことのある元社員たちが書き込んだ、”会社のクチコミ”を掲出するサイトだ。同サイトでは、同時に会社の雰囲気などを聞くアンケートも実施しており、その結果を会社分析レポートとして公表している。
今回のランキングは、その会社分析レポート作成のための設問項目で、「休日は規定どおりに取得できていますか?」に対して、「はい」と回答した人の割合をポイント化し、高い順に並べたものである。
ランキングは、カイシャの評判の掲載企業のうち、クチコミ件数が累積300件以上で、アンケートへの回答者が31人以上の企業が対象。対象社数は237社となっている。なお、平均ポイントは76.6ポイントと、高い値となっている。休みに関してはおおむねうまく取得できている、というのが平均的な会社像といえるだろう。上位100社を見ていこう。
休みを取りやすい”雰囲気”も重要
1位は「ホットペッパー」や「じゃらん」を運営する、リクルートライフスタイルだ。リクルートグループは、福利厚生系のクチコミランキングでは上位に顔を出しているが、今回はとりわけ同社が際立つ結果になった。コメントを見ると、旅行関連のサービスを展開しているせいか、長期休暇の取りやすさを評価する声が多い。
「休日は多いと思う。特に長期休暇は長めに出るので、リフレッシュができる。土曜出社の日も、有休促進で基本休みにできるので、オーバーワークになることはない。自己都合の有休もダメだと言われることはない」(20代男性/現正社員/営業系)、「土日は出社禁止、どうしてもなら事前申請制。旅行事業もあるからか、飛び石の休みは連休奨励。大型連休はきっちり。年末は早々に休みに入る人も多い」(40代女性/元正社員/企画・事務・管理系)。
2位は3社が並んだ。そのうちの1社はカメラ・事務機器の最大手キヤノンである。
「有休は事前に申請しておけば、ほとんど希望どおりに取得可能。周囲の人を見ても消化率が高い。年に1回・5日連続で、有給休暇を取得できる制度もある」(30代男性/現正社員/電気・電子・機械系エンジニア)と、こちらも休暇の取りやすさへの評価が高い。
同じく2位はNTTドコモ。「有休取得は徹底しており、休みは非常に取りやすい。有休は1時間単位で取得できる点も魅力」(20代男性/現正社員/営業系)との声が挙がる。
同2位の電線トップメーカーである住友電気工業も、「有休取得推進のために、人事が様々な施策を打ち出している点がよい。有休の取りやすさは職場と上司によるが、おおむね消化しやすい雰囲気にある」(40代男性/現正社員/企画・事務・管理系)と、制度だけでなく、取りやすい”雰囲気”も重要といえるだろう。
全体を見渡しても、業種による大きな違いは見られない。各社が有休など休みの制度をきっちり運用し、休暇を取得しやすい環境を整えていることが、社内の評価につながっているといえよう。
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