マセラティと「三つ星シェフ」の美味しい関係

わざわざクルマで行って食べる料理は格別だ

ジュネーブ自動車ショーで話題になったのが3つ星シェフのデモストレーション。クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマはクルマとフードのおいしい関係について。

アドリア海から吹く風

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

さる3月にスイス・ジュネーブで開催された国際自動車ショー。今年も数かずのニューモデルが話題になったが、もうひとつ、ぼくには興味ぶかい“展示”があった。

クルマというより、メーカー自身のコンセプト展示というべきか。イタリアのマセラティが、世界的に高名なイタリア人シェフを自社で用意した展示ブースに連れてきたのである。そのひとはマッシモ・ボットゥーラ。マセラティが本社を置くモデナに店を構える「オステリア・フランチェスカーナ」のシェフだ。

同レストランはイタリア版ミシュランの3つ星を獲得し、さらに世界中の料理ジャーナリストの有志が選ぶ「The World’s 50 Best Restaurants」でも2016年度は、その1位に輝くなど評価は高い。

マセラティが披露したコンセプト展示は、ボットゥーラ料理長がみなの前で料理を作るというユニークな内容だった。ぼくのこれまでの経験からいって、自動車ショーでのこういうデモストレーションは過去に記憶がない。このとき作られた料理のひとつが「レヴァンテ」と名づけられたリゾット。マセラティのSUVの名前を使ったものだ。

次ページクルマと相性のいいレストランは、まだまだ日本各地にある
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