ルノー「アルピーヌA110」復活した名車の正体

1963年誕生した名車、2018年にも生産開始

 

ルノーは3月7日、ジュネーブ・モーターショーで新型「アルピーヌ A110」を発表した。オリジナルの誕生から半世紀を経て生まれた新生A110は如何なるクルマか。大谷達也が現地からリポートする。

共同開発から単独開発へ

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

まさに“紆余曲折を経て”という表現が相応しいと思う。

2012年11月、ルノーはイギリスのケータハム(Caterham)とともに「Societe des Automobiles Alpine Caterham(アルピーヌ・ケータハム自動車会社)」を設立し、ここで開発・生産する車両を“復活版アルピーヌ”として2016年に発売する計画を発表した。

ところが、それから1年半ほどが経過した2014年6月にルノーは、ケータハムとの提携解消を発表、アルピーヌに関しては、ルノー単独で開発を進める方針が明らかとなった。

筆者は2013年6月に、当時のアルピーヌ関係者にインタビューしたことがある。彼らが語ったところによれば、アルピーヌ復活の計画はルノー社内で少なくとも過去5、6回は検討したが、いずれの場合も実現にはいたらなかった。その最大の理由は、少量生産を想定するスポーツカーの開発ならびに生産コストを、ルノー単独では捻出できないことにあったという。

そこで浮上したのがケータハムとの提携で、1台のスポーツカーをアルピーヌとケータハムの両ブランドで販売することによって投資を折半し、もって計画を実現することが目論まれたのであった。

ところが、この計画も頓挫したのだが、その理由についてはルノー側からは明らかにされなかった。とはいえ、当時ケータハムは巨額の赤字を計上しており、新規のスポーツカー計画に投資できなくなったのではないか、というのがもっぱらのうわさだった。

こうして計画は根本から見直され、今年のジュネーブ・モーターショーでようやく復活版の「アルピーヌ A110」が発表される運びとなったのだ。

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