アーセナルのベンゲル流、勝つチーム作り 若手にも出場機会与えモチベーション高める
日本人選手の成長
私が日本で指導をしていた95年、多くの国際的なスター選手がJリーグでプレーしていた。そうした国際的な選手の存在が、日本のサッカーの価値を、実力を引き上げた。そして今、多くの日本人選手がヨーロッパで活躍している。
日本人選手は非常にマネージがしやすい。彼らの態度はすばらしい。日本の文化がチームや組織を尊重するものだからだろう。
勝つチームを作るために必要なことは、まずチームに弱点がないことだ。
そして違いを生み出せる選手が必要であるし、相手に点を取られない、しっかり守れる選手も必要だ。もちろん、点を取れる選手も、さらに、いいパスが出せる、チャンスを作れる選手も必要となる。
多国籍チームを率いること
もちろん文化の違いはある。かつてアーセナルには18の違った国籍の選手がいたことがある。フランス人選手と日本人選手では、同じ性質を持っているわけではない。時間をちゃんと守る人もいれば遅れる人もいる。自分が遅れたことに気づかない選手もいた。
いろいろな国籍の選手を束ねるには、われわれ独自の文化を築きあげることが必要だと思う。ときにそのカルチャーに反する選手もいるかもしれないが、それをしっかり指摘してあげて、正しい道に進ませる。カルチャーというものを大事にする。そうした選手を育てることが必要だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら