「単語力」を伸ばさなくても英会話はできる 大切なのは「かみ砕き&言い換え力」だ

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さらに、そのものズバリの単語が思い浮かばないときは、否定文を使うというテクニックもあります。

She isn’t a beginner. (彼女は初心者ではない。)
She isn’t a rookie. (彼女は新人ではない。)
She isn’t new to this company. (彼女の入社は昨日今日ではない。)

 

この例のように、「先輩」という日本語の直訳はわからなくても、「beginner」「rookie」「new」などの逆の言葉は割と簡単に出てくることがあるので、使い方次第で便利に活用できます。

このように、身近な単語を使っていくらでも「補足説明」したり、「かみ砕いて」伝えたりすることができるので、日本語にピタリとはまる英語がなかったり、わからなくても問題ありません。

単語よりも説明。それが「通じる英語」への近道です。これは単語だけではなく、文でも同じです。ネーティブがよく使う「会話例を暗記」するだけではなく、「(自分が言いたい)この内容を英語ではどう表現するのか」と考える姿勢が、英語を使ったコミュニケーションには欠かせません。

英語が話せる人たちは、「この場合、ネーティブはどう言うのだろう」と、存在するのかもわからない正解を追い求めることはせず、補足説明を工夫して、確実に自分の言いたいことを伝えています。

日本語独特の表現を英語にしてみよう!

日本で暮らしていると、「おもしろいなぁ」と思う日本語に出合うことがよくあります。一例をあげると、皆さんも日常会話でよく使う、「よろしくお願いします」という言葉がその典型例です。

この言葉には思いやりのニュアンスが含まれていて、私にはとても「日本的」な感じがします。

この言葉は日常のさまざまな場面で登場します。しかし、この言葉には、たとえば「おはようございます=good morning」のように、「1対1」で対応する英語の定番表現がありません。しかし、「1対1」で対応する英語がないからといって、表現できないとは思わないでくださいね。

英語を話すときも、自分らしさを出せるようにしたいものです。そこで、少々工夫が必要になります。

みなさんだったら、「よろしくお願いします」を英語でどのように表現するでしょうか。少し考えてみてください。

この後、私の考えた「よろしくお願いします」を表す英語の例を挙げてみますが、私の例を見る前に、まずは自分なりに、いくつかの表現を口に出して話してみてください。答えを考えるにあたっては、「正解はひとつではない」ということを覚えておいてください。

では、やってみましょう。

【日本語】 よろしくお願いします。
─1分でいくつかの表現を話してみましょう─
ヒント:きちんと表現するにあたり、何に対して「よろしくお願いします」と言いたいのかを考えるとうまく表現できます。
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