たとえば、「自分は●●だから不平等だ、だから○○を成し遂げられない」という状況だとしても、世の中には「●●だけど、こういう工夫で不平等を乗り越え、○○を成し遂げた」という人が、少なくとも1人はいるはずです。だったらその人のやり方を研究して、実行すればいいですよね。
不平等に対して不満を感じたままで終わっていたら、その人に負けたことになるし、第一「やり方」があるなら、それを見つけてやればいいんじゃないですかね。特にネットは、そういう作業に向いてますよ。ネットが発展しても、不平等はやっぱり存在し続けるし、でも人間は工夫して乗り越え、進歩、進化すると思います。なんか今、すごくいいこと言ってますよ。これで回答になりましたか。はい、ありがとうございます。
(※この時点でもう焦っています。なんか今日ヤバいぞ……)
ネットやSNSが経済や民主主義に与える影響は?
生徒2:「アラブの春」や「日本死ね」など、ネットが世の中に関与した事例を踏まえて、小木曽さんは、ネットやSNSが、経済や民主主義に与える影響をどう考えますか。
小木曽:うっはー、テーマがでかいので、簡潔に答えます。まず経済。大企業や都会に集中していたおカネが、薄く広く、大勢に配分されやすくなると思っています。ネットによって、個人におカネが流れやすくなるということですね。ユーチューバーとか、個人のアプリ開発とか、出版社を介さない個人のデジタル出版、オークション転売で生活している人なんかも、それに当たります。
大金持ちになれる人はごくわずかですが、以前は個人ではできなかったことが、ネットのおかげで可能になり、その分、大企業や既得権益で儲けていた人たちの収入は少し減る、といった構図です。
そして民主主義ですか。難しいこと聞きますねぇ。
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