超難関校の生徒はネットを真剣に考えている 鹿児島でのディベートを通じて感じたこと

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必死になって質問に答えております(写真:グリー)

生徒4:小木曽さんは、自分自身が課題やトラブルに直面したとき、どういったアプローチで解決していますか。ネットはその解決に活用しうる道具ですか。

小木曽:またシブい質問しますね。トラブルや課題って「ナゼこれをやらなきゃいけないんだっけ?」とか「で、本来解決すべき弊害って何だっけ?」を意識して取り組むと、本質や糸口が見えやすくなるんです。「そもそもコレってトラブルなの?」くらいな意識がイイですね。そのことに気がついてから、いろんな面で視野が広がった気がします。もちろん、そのためにネットも思い切り活用しますよ。

でも社会に出ると、その大事なことを忘れてしまうような、あらがえないシガラミとか、理不尽とか、本当にたくさんあるんです。だから意識していないと、本当に忘れちゃうんですね。まあ、みなさんだっていろんな理不尽に直面していると思いますので、その点は同じかもしれません。これで答えになりますでしょうか。

何だか私が鍛えてもらっている気が

以上が質疑応答の模様です。こんな感じで、20人くらいの質問に答えたと思います。実際はもっとシドロモドロな受け答えだったんですが、もう記憶もボンヤリしています。講演が終わった後も、残った生徒さん達数十人から質問をいただき、この日はヘロヘロになって東京に帰りました。

そして、この生徒さん達とのやり取りは、まだ終わっていないのです。実は彼らのほとんどが寮生。スマホの持ち込みは禁止されているのですが、春休みで実家に戻り、自分のスマホの電源を入れ、SNS経由で連絡をくれています。今でも質問やら意見交換やらが続いてるんですよ。

自分の本質を丸裸にされるような質問もあったりして、何だか私が鍛えてもらっている気がします。でも、話せば話すほど「日本の未来は明るい」と思わせるような聡明な生徒さんたちでした。オジさんも頑張らねば!

小木曽 健 国際大学GLOCOM客員研究員

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おぎそ けん / Ken Ogiso

1973年生まれ、埼玉県出身。複数のITベンチャーを経て現職。書籍や講演、メディア出演などを通じて「ネットで絶対に失敗しない方法」やネットリテラシーに関する情報発信を幅広くおこなっている。これまでに企業、学校、官公庁などで2000回以上、のべ40万人に講演。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)、『ネットで勝つ情報リテラシー』『大人を黙らせるインターネットの歩き方』(筑摩書房)、監修に『13歳からの「ネットのルール」』(メイツ出版)他多数。

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