6位、挫折、失敗、苦労などの経験
ここから先は、学生の人物像を探る質問になる。
人生経験のなかで失敗や挫折はつきものだ。どんなことに失敗や挫折をして、それをどう克服したかを問う質問は頻発している。「挫折の経験。どこの企業でも聞かれました」(理系、熊本大学)、「学生生活の中で最も大きな失敗談を教えて下さい。またその失敗が現在の自分にどのように影響していますか」(理系、日本工業大学)、「これまでに失敗した出来事とそれをどう乗り越えたか」(文系、明治学院大学)など、文系理系ともに質問されている。人生編、学生生活編、それぞれに準備しておくとよいだろう。
趣味や好きなことは面接の話題になりやすい
5位 「好きな〇〇は?」は理由も話せるように
「好きな○○は?」は、2つのタイプがある。1つは場を和ませたり、就活生の回答の仕方を見るためにする質問だ。「好きな色は?」(文系、同志社女子大学)、「好きな食べ物」(文系、明治大学)、「好きな著名人は誰か」(理系、玉川大学)は、かなり多くの就活生が受けている質問だ。
もう一つは、就活生のエントリーシートを見て、さらに詳細を聞くケース。「好きな作曲家は?」(文系、和洋女子大学)、「どんな映画が好きなの」(理系、埼玉大学)、「どうしてプロレスが好きなのですか」(文系、早稲田大学)といった事例が出ている。趣味の欄に書いたことが面接の話題に挙がることは多い。
さらに、好きなことについて、アピールやプレゼンを求める質問もある。「あなたの好きなこと、オススメしたいことを、1つプレゼンしてください(ジャンルは問わない)」(文系、愛媛大学)、「ご自身が好きな物を私(面接官)が興味を持つように宣伝してください」(文系、フェリス女学院大学)。好きなことについては、どうして好きなのか、理由も明確に説明できるようにしておきたい。
4位 自己PR、パターンは多数ある
どんな面接でも自己PRを求められるのが一般的だ。その中で、先輩たちが印象に残った質問として、下記のようなものがあがる。「自分が芸能人だとして、自己PRをしてください」(文系、同志社大学)、「『私こう見えて実は〇〇なんです』という言い方で自己PRを求められた」(文系、明治大学)といった、少しひねったタイプの質問である。ほかにも「大学をPRしてください」(文系、関西大学)、「自己PRを10分」(理系、福島大学)などもあった。
3位 印象を聞く質問は感性が問われている
何らかの印象について、聞かれる質問もたくさんある。「あなたが受けてきたサービスで最も印象的なものは何ですか」(文系、愛知学院大学)、「これまでに読んだ本の中で印象に残っている本とその理由」(理系、明治大学)、物販系の企業で「実際にネット(店舗)予約をしたときの印象は何か」(文系、法政大学)などだ。これらの質問は、学生の回答の観点や感性が企業・業種に向いているかを、見ようとする。印象を語る中で、自分の感性や意見の方向性がその業界にふさわしいことを、説明できるとよい。
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