疲れた体をほぐすストレッチ「5つの秘訣」 心も体もガチガチの状態を劇的に変える
これはそのとおりで、適切なストレッチによって筋肉を動かすことで、悪くなっていた血流がよくなり、酸素や老廃物の運搬も、老廃物の排出も十分に行われるようになります。
血流というと心臓がポンプの役割をして生み出すもの、と思っている人が多いと思いますが、それは動脈の場合。静脈には心臓の力はほとんど及んでいないのです。
では、どうやって静脈の血流が生み出されているかというと、筋肉の収縮と弛緩がポンプの役割を果たしているのです。
筋肉の柔軟性を高めると「筋肉ポンプ」がスムーズに働くようになり、コリや疲労の軽減にもつながるわけです。
筋肉の緊張が緩み、リラックスする効果も
加えて、ストレッチをすることで、次のようなメリットがあります。
● 関節が大きく動くようになり、動きやすい体になる
● ゆっくり呼吸をしながらストレッチすることで副交感神経が優位になる
これによって筋肉の緊張が緩み、リラックスする効果があります。寝る前に行えば、よりよい眠りを得る効果もあります。
これもそのとおりで、凝っているところだけ狙っても、すぐにコリは戻ってしまいます。
「症状とは結果である」
自分の症状は何が原因か、考えてアプローチすることで、効果を高めることができます。
たとえば、こんな感じです。
● 肩が凝ってつらい。デスクワークで一日中パソコンばかり
目を酷使しているので、目の筋肉のケアが必要です。そして、肩が前に入っているネコ背姿勢による負担を取るために、腕・胸・首のストレッチをすることで、肩の疲労が取れやすくなります。
● 腰が重い。営業で外回りが多く、歩きや車の運転が多い
足の筋肉の疲労が腰の重さを強めています。アキレス腱などの足首まわり、太もも、股関節まわりをしっかりと伸ばすことで、骨盤の動きがスムーズになり、血流も改善して腰の硬さが緩和しやすくなります。
このように、痛い部分だけでなく、関係するまわりの部分からほぐしていくほうが、コリがスムーズに緩和し、よい状態が長く続きます。