疲れた体をほぐすストレッチ「5つの秘訣」 心も体もガチガチの状態を劇的に変える

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(4)動かすべき関節と固定すべき関節を意識しよう

ストレッチは、目的となる関節だけを動かし、それ以外は固定することが重要です。その際、どの関節を動かし、どこを固定するかを意識しましょう。

たとえば、肩まわりのストレッチをするとします。そのとき肩甲骨を固定したまま伸ばすのか、腕の土台となる肩甲骨ごと動かすのか、というように、伸ばしたい筋肉の場所を考えて動かすべき関節と固定すべき関節を意識することが重要です。

つられて関係ない部分まで動いてしまうと、効果が薄れてしまいます。狙っている関節以外は動かさないよう、上手に固定する工夫をしましょう。

ちょっとした時間に行う習慣を

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(5)強さは「イタ気持ちいい」くらいで

ストレッチは「イタ気持ちいい」くらいがちょうどよい強さです。勢いをつけて伸ばそうとする人がいますが、体のセンサーが作動して、脳が「これ以上伸ばしちゃダメ!」という命令を出すため逆効果です。

ゆっくりと伸ばしていき、イタ気持ちいいところまで伸びたら、15〜30秒キープ。これを2、3セット繰り返しましょう。

なにより継続が大事です。1日2、3回でもいいので、お風呂の中、寝る前、あるいはオフィスでの空き時間など、ちょっとした時間に行う習慣をつけましょう。

また、十分に体が温まった状態で行うようにしましょう。冷えた状態で伸ばすと、筋肉がダメージを受ける可能性があります。

(6)体全体の柔軟性のバランスを考えて

いろいろなポーズをやっていると得手不得手が見えてきます。得意なポーズというのは、関係する部分がすでに柔軟である場合が多いのです。逆に苦手なポーズは関係する部分のどこかが硬いから苦手なわけです。

ですので、苦手なポーズほど何度も繰り返して硬い部分を柔軟にしていきましょう。硬い部分を放置すると体がアンバランスになり、ケガや姿勢悪化の原因にもなります。

ストレッチをして体が柔軟になると、「体ってこんなに軽いものだったんだ」と気づくことができます。

柔軟性が高まると関節を動かしやすくなり、血流もよくなるので、体が軽くなりアクティブに動きたくなります。血流がよくなれば、頭も冴えるので、仕事の効率もよくなります。朝の目覚めもよくなり、思考もポジティブになります。

ぜひ毎日の習慣として、ストレッチを取り入れてみてくださいね。

(構成:山口 康夫)

崎田 ミナ イラストレーター、漫画家

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さきた みな / Mina Sakita

群馬県出身。武蔵野美術大学短期大学部グラフィックデザイン科卒業。漫画家業を3年ほどリタイアするが、ヨガ通いによって心身の健康を徐々に回復。Webサイト「gooいまトピ」にて連載中のコラムが人気。Twitter:@sakitamina

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田中 千哉 for.R整体院院長

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たなか ゆきや / Yukiya Tanaka

1979年生まれ。カイロプラクター。整体師。2000年より村上整体専門医学院にてカイロプラクティック、整体などを学ぶ。都内、千葉の整骨院、カイロプラクティック院で修行し、2008年にfor.R整体院をオープン。第一線での施術と共に、後進の育成にも努める。痛みを取るだけでなくQOLの向上を目的とした院には、ビジネスパーソン、マタニティ、ご年配の方から、アスリートや医者なども通院。すべての方がより健康的にイキイキと生きるサポートをしている。

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