就職活動で話を平気で「盛る」学生の言い分 キツネとタヌキの化かし合い…?

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「企業も就活サイトも『コミュニケーション能力』ばかり言って、エピソードはドラマチックに、みたいな圧力が強すぎる」

と社会全体の空気を批判した学生もいた。

キツネとタヌキの化かし合いのような面接を続けるのは、お互いにとって不幸──。そんな思いから「大学成績センター」の辻太一朗社長は「エピソードではなく、エビデンスに基づいた面接」を提唱する。同センターは学生の履修履歴をデータベース化。利用企業の面接担当者はそれを見ながら質問する。

「サークルやバイトの話は企業側が確認できないのでいくらでも盛れるが、履修履歴だと嘘がつけない」(辻さん)

どんな授業を受けたか

ただ、そこで見るべきは成績の良しあしではないという。

「学業と学業以外の力の入れ方はどうだったのか。どんな授業が面白いと感じたのか。こうしたことを尋ねていくと、学生は暗記してきた回答ではなく、自然体で話し始めます。その中から、企業が一番知りたい学生の価値観や思考プロセス、行動特性が見えてくる」(同)

辻さんによると、2015年卒の採用で36社だった同センターの利用企業は、18年卒では商社などを中心に200社超にまで増えている。企業も学生もそろそろ、コミュ力至上主義やエピソード至上主義に見切りをつけるべきときが来ている。(編集部・石臥薫子)

※AERA 2017年3月20日号

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