「電球」の奥深さをどこまで知っていますか

この蘊蓄100章は思わず人に話したくなる

1980年~2008年電球型蛍光灯の変遷・パナソニック(撮影:尾形文繁)

81. 現在、家庭用として普及している電球は主に三種類。「LED電球」「電球型蛍光灯」「白熱電球」である

82. 蛍光灯の寿命が6000~1万2000時間に対し、LED電球は圧倒的に耐久時間が長く約4~6万時間といわれる

83. 省エネで電気代が節約できる上、外に設置しても虫が寄らず、電球が熱くならないのもメリットである

4万時間使用後の廃棄量比較(撮影:尾形文繁)

84. ただしLED電球は初期の導入コストが高く、熱に弱いため風呂場には不向きともいわれる

85. 電球型蛍光灯はLEDには劣るものの白熱電球より寿命が長く、消費電力も抑えられコスト的にも優れている

86. しかし同ワット数でも光に暗い印象があること、点灯・消灯を繰り返すうちに寿命が縮むデメリットがある

87. 白熱電球は点灯後すぐに明るくなるのが一番のメリット。また単価が安く、微妙な光の強弱を再現できる

88. だが消費電力が多く電気代がかかってしまうこと、本体が発熱するため使用場所も選ぶ必要がある

照明の「色」によって効果の違いも

89. 電球や蛍光灯には「色」があり、用途や場所によって使い分けるのも重要

90. メーカーで多少異なるが、一般に白い光は「昼光色」、逆に赤やオレンジがかった光は「電球色」という

91. 一番白い昼光色→「昼白色」→「白色」→「温白色」→電球色とだんだん赤みがかった光になっていく

92. 白に近い光は頭をスッキリとさせ、温かみのあるオレンジよりの光にはリラックス効果があるとされる

93. そのため仕事部屋には昼光色や昼白色を、リビングには白色、温白色、電球色を選ぶといいといわれる

94. またオレンジの光は料理を美しく見せる効果があるためキッチンやダイニングにも電球色がオススメだ

95. 玄関は来客を考え白色や温白色を。寝室には温白色や電球色を選び、足元の間接照明にするとなお良い

96. 電球を選ぶときは事前に「電圧(V)」「ワット(W)」「ガラスの形状」「口金のサイズ」を必ず確認しておく

97. 電球のワット数は通常はガラス上部または口金部分に記載されている

98. ガラスの形状にはポピュラーな「なす型」「ボール型」のほか「レフ型」「ミニ球」「筒形」等さまざまある

99. 口金のサイズは「E26」が最も一般的だが、ほかに「E17」「E12」などがある

100. 「E26」とは口金が26㎜という意味だが、この「E」とは電球の父・エジソンの頭文字〈E〉に由来している。

(文:寺田 薫/モノ・マガジン2017年4月2日号より転載)

参考文献・HP/『図説世界史を変えた50の機械』(原書房)『日本の家電製品』(産業図書)『生活家電入門』(技報堂出版)『図解入門よくわかる最新LED照明の基本と仕組み』(秀和システム)、東芝、東芝未来科学館、電気事業連合、大塚商会ほか関連HP
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