ヨドバシのネット通販が超速配達できるワケ

「最短2時間30分以内に配送」の仕組みとは?

配達車のデザインは独自のものを採用(撮影:梅谷秀司)

アマゾンのプライム ナウに代表されるように、インターネット通販における時間単位の配達スピード競争は熱を帯びている。

「最短2時間30分以内」を売りにしているのが、家電量販大手のヨドバシカメラだ。「ヨドバシエクストリーム」(以下、エクストリーム便)は2016年9月に同社のネット通販サイトで始まった。東京23区が主な対象地域で、あらかじめ住所を登録しておくと「本日21時までにヨドバシエクストリームサービス便がお届け」というように配達時刻が画面に表示される。

日本全国9割超で翌日配送の体制を整備

注文後の商品の状況も、「クレジットカード決済が終わりました」「商品を出荷しました」「配達を開始します。20時30分頃お届けです」と逐一メールで伝えてくれる。商品によって若干異なるが、エクストリーム便でなくても、離島などを除く日本全国9割超の地域で翌日に配送する体制は整っている。

週刊東洋経済2月27日発売号(3月4日号)では課題が山積する物流業界について38ページにわたる特集を掲載しています。雑誌をお買い求めの上、お読みください(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

ヨドバシは東京・秋葉原や大阪・梅田など都市部の駅前に大型店を構え、全国に23店舗を展開している。2015年度の売上高は6796億円、経常利益は512億円。売上高は業界4位だが、経常利益率は同業他社が3%前後で推移する中、7%を超える高収益企業だ。

1997年に開始したネット通販にも力を入れている。売上高は右肩上がりで1000億円を超え、ヨドバシ最大の旗艦店である梅田を上回る規模になった。

家電以外にも食品や飲料、日用品、化粧品、文房具、書籍など品ぞろえは多く、商品点数は450万点を超える。そのうちエクストリーム便で注文できる商品は約10%に当たる約43万点と、プライム ナウの約6万5000点以上を大きく上回る。購入金額に関係なく配達料は無料だ。

売上高構成比は、単価が高い分、家電の占める割合が大きいが、さまざまな商品が売れており、女性の利用者も多いという。

次ページ配達員は自社で採用、人力で融通を利かせる
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
  • コロナ後を生き抜く
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
「説得力のある話ができる人」と「説得力のない人」の差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT