ヨドバシのネット通販が超速配達できるワケ 「最短2時間30分以内に配送」の仕組みとは?
エクストリーム便は、2015年2月から試験的に実施していた「ヨドバシエクスプレスメール便」の対象地域とサービス内容を拡充して始めた。エクスプレスメール便は即日配達をうたっていたが、エクストリーム便では「最短2時間30分以内に配送」という表現に変えた。
スピードをかなり意識しているように見えるが、ヨドバシの藤沢和則副社長はそうではないと言う。
「エクストリームスピードとは言っていないですよね。重要視しているのは、お客さんが届けてほしいタイミングで届けること。店で商品を買うときのように、ネット通販でも受け取ってわくわくしてもらえるようにしたい。スピードが速くなっているのは、その対応を進めている中での副次的な効果です」
また「配達スピードを速くできれば、顧客の要望に応える幅が広がるし、個人的な感覚だが、ゆっくり届けるほうが早く届けるよりも在庫管理などのコストがかかるような気がしている」と話す。
都内13カ所に専用の配送拠点を設置
ヨドバシのネット通販では宅配業者に配達を委託しているが、顧客は宅配業者が決めた時間帯しか指定できない。そこでエクストリーム便は宅配業者をいっさい使わず、自社の配達員が届ける。
店舗や川崎にある物流センターとは別に、都内13カ所に専用の配送拠点を置き、車は300台用意した。車のロゴも店舗やネットとは違う、エクストリーム便専用のデザインを採用している。
また藤沢副社長によれば、再配達の際にドライバーに電話してもらえれば、細かい時間指定などの要望に応じるのも特長だという。
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