人に与える印象は自在にコントロールできる 足を隠す服装で「ステイタス」を高める!

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
面接、接客、会議、プレゼン、恋愛など、人と対面しての会話は、その瞬間瞬間が勝負(筆者撮影)

最近、人と会うことや会話することが億劫に感じられることはないですか?

近年では、電子メールやインターネット、SNSの普及により、実際に相手と会って会話をしたり、仕事の相談をする機会が減りました。機会が減れば、苦手意識が生まれるのは当然のこと。これはテクノロジーが発達した現代に生きる、私たちが直面しているジレンマです。

特に感じるのは、社会全体の「ノンバーバル(非言語)スキル」が低くなってきていること。これはつまり、「身体コントロール能力」の低下です。

私は20年以上にわたって、パントマイムや演劇の手法を取り入れながら、さまざまな業種の方に身体表現を教えてきましたが、特にここ数年、強く感じることです。相手とよりよい関係を築くために、今こそカラダの使い方やその意味を理解して、スキルの改善をしていく必要があると、私は考えています。

人間関係の優劣のバロメーター「ステイタス」

拙著『伝わり方が劇的に変わる! しぐさの技術』(同文舘出版)では、「しぐさ」や「ふるまい」によって、人間関係で生じる権力(ステイタス)の優劣をコントロールする方法を述べています。

「ステイタス」は、主に即興演劇(インプロ)で使われる言葉で、登場人物同士の権力の大きさを示すときに使われます。ステイタスが高ければ、権力が強く「相手を支配できる立場」。またステイタスが低ければ、力が弱く「支配される立場」です。

おとぎ話では、国を治める王様や悪を支配する魔王などはステイタスが高いキャラクターです。一方みすぼらしい身なりの乞食や、木こりやカエルやロバといったキャラクターは低いステイタスです。

次ページあえて状況に合わない「ステイタス」のふるまいをさせる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事