人に与える印象は自在にコントロールできる 足を隠す服装で「ステイタス」を高める!
(3)面接
就職面談やオーデションの現場では、面接官が書類などを並べて長テーブルに座り、対面にポツンと置かれたイスに受験者が座ります。このとき、テーブルが面接官たちの下半身を隠すことで、面接官の威厳とステイタスが強調されます。
特にテーブルの下の足は、面接官本人からは見えませんが、対面に座っている受験者からは見えています。これは面接官のノートが受験者に覗かれているような状況で、パワーバランス的によくありません。面接官は自分のステイタスを保ちつつ、受験者と距離を置いて事を進めたいわけです。
報道番組のニュースキャスターも、番組によっては足が見えるようなテーブルに座っていることがあります。そういうとき、私は、どうもテーブルの下から見える足の動きに目がいってしまいます。キャスターやコメンテーターが緊張していたり、退屈している様子が足の動きに表れてしまうので、気になってしかたがありません。
あえてステイタスを下げてインパクトを与える
一見、ステイタスは高いほうが優位に立てるように思えるのですが、そうとは限りません。ステイタスが高い状況で低い行動をとるなど、状況にそぐわない言動をとることで、信頼を獲得したり、人の興味を集めることができるからです。
若手社員が上司と二人で取引先を訪問しているような状況であれば、若手は少しステイタスを低めにふるまうことが理想です。動作は素早く小さめに、メモをとったり資料を出したりと細かく動くことで、「気がきく部下」という印象を与えることができます。
ステイタスの高さは威厳であり、信頼や尊敬につながります。一方、低くふるまうことは謙虚さや奉仕する印象につながります。立場が違えば「役割」も異なるわけで、ステイタスが低すぎる上司や、堂々としすぎている若手社員は、見た目にも違和感があり信頼を得ることができません。
新商品の発表など「ステイタスの高い」プレゼンやスピーチを任されたような状況では、今いる部屋の様子やプライベートの話題をわざと話してみるなど、あえてちょっとだけステイタスを下げる行動をとると、ちょっとしたアクセントになりインパクトを与えることができます。
『伝わり方が劇的に変わる! しぐさの技術』(同文舘出版)では、他にも、自分のペースをコントロールして相手を同調させたり、シーソーのようにお互いの力関係を上下させて相手に気に入られる方法など、「ステイタス」を日常生活に活かすテクニックが詳しく解説されています。
コミュニケーション不足・ストレス過多の時代、自分のカラダや感情をコントロールする力を鍛えれば、あらゆるシーンで役立つこと間違いなしです。
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