「無届け」出会い系アプリ運営で初の逮捕者 何が法規制の対象になるのか
スマホアプリ「年上フレンズ」の運営会社社長ら3人が2月22日、「出会い系サイト規正法違反」の疑いで埼玉県警に逮捕された。「出会い系」の運営業者は、公安委員会に届け出て認定を受けなくてはならないが、無届けで運営していたそうだ。報道によると、届け出がないことを理由に、出会い系アプリで逮捕者が出るのは初めてだという。
「年上フレンズ」のダウンロードページを見ると、「少し年齢の離れた相手を見つけて仲良くする」との説明がある。具体的には、顔写真などから相手を選び、アプリ内のチャット機能を使って、1対1でメッセージをやり取りする仕組みだったようだ。
規約などには、「異性交際を目的とした出会い」は禁止、「異性とのサービス出会い・交際を斡旋するものではありません」との記載があるが、実態は違うと判断されたとみられる。報道によると、男性のみ有料。2016年に約3万人の男性会員(女性会員は約1400人)を獲得し、7000万円ほどの売り上げがあったという。
大手はサイトフッターで「届出」の表示をしているが…
「出会い系」では、PCMAXやハッピーメール、ペアーズなどが宣伝に力を入れており、よく知られている。これらのサイトを見ると、サイトのフッターに「インターネット異性紹介事業届出」などといった表記があることが多い。
一方で、アプリストアで検索すると、そういった表記がないアプリを多く見つけることができる。中には、届け出をしていない業者もありそうだ。出会い系サイトの規制はどのようになっているのだろうか、奥村徹弁護士に聞いた。