日本ではなく「アジア」へ就職するという選択 間違いなく困難は多いがメリットもある

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ある程度の基礎力があれば、アジアで就職して、業務で英語を使用しながら英語力を向上させることもできます。会社によっては、英語のレッスンを無償で提供している会社などもありますし、もし英語力にまだ自信がなくて、今後伸ばしていきたいのであれば、英語が共通語できれいな英語を話すフィリピンに就職をして、英語力を伸ばしつつ実務経験を積み、マレーシアやシンガポールなどの国に挑戦するなどのキャリアパスも考えられます。

もちろん、上記の英語力をつけることは簡単ではないかもしれませんが、多くの方にとって、思ったよりも英語のハードルは低いのではないでしょうか?

「アジア就職」の10のメリットとは

『キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職』(経済界)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ここまでで、優れたキャリア戦略の3つの条件と「アジア就職」の関係について見てきました。もちろん、「アジア就職」は3つの条件を満たす唯一のキャリア戦略ではありません。文化や習慣の違うアジアの国々で仕事をすることは、大変なことも多くありますし、就職にあたり海外特有の注意点もあります。しかし、チャレンジングで成長が約束されているこのアジア就職に挑戦する価値は十分にあると思いませんか?

最後に「アジア就職」をすることによって手に入る「10のメリット」をまとめておきます。

1. 今までの人生を「リセット」して新しい人生をスタートできる

2. 仕事でも通用する本物の「語学力」を身に付けることができる

3. 経験に裏打ちされた本物の「コミュニケーション能力」がつく

4. 異なった文化や宗教、言語を持つ国の人と「友達」になれる

5. さまざまな考え方を持つ外国人と仕事をすることで人として「成長」できる

6. ワンランク上の「やりがい」ある仕事を任せてもらえるチャンスをもらえる

7. 海外での経験が評価され「グローバル人材」として国内外での雇用機会が増える

8. 伸びゆく市場で「起業」するチャンスを見つけることができる

9. 世界中どこでも生きていけるという「自信」を持つことができる

10. 自分らしい「オリジナリティ」豊かな人生を歩むことができる

この中で今欲しいと思うメリットがいくつかあるのならば、「アジア就職」のキャリア戦略は選択肢の1つに入るでしょう。

岡本 琢磨 海外キャリアコンサルタント/公認会計士

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おかもと たくま / Takuma Okamoto

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー)代表。海外転職パーソナルカウンセラー・コーチ・公認会計士。フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表。1979年5月8日生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。

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