厚みのある肉の側面を焼く極意として登場するのが、肉汁を包囲する「六面体焼き」です。まずは普段どおり、両面を焼いていきます。表裏を焼き終えたら、トングでこれまで焼いていた肉の表裏をつかみ、焼き網に側面を落として焼き始めます。最初の側面を焼き終えると、次の側面を焼き、続けて合計4つの側面も焼き上げます。このように1枚焼くのに非常に時間がかかります。
おススメは6面体のうち、残りの側面(4面)まとめ焼きです。まず、数枚を網にのせて表裏の両面を焼きます。表裏が焼き上がったら、トングの間に数枚重ねて両端を挟み込みます。残りの4辺を同時に焼き上げる荒療治な焼き方ですが、焼き上がりの時間短縮と技の極意としてアピールすることができます。
ネギ盛りメニューに最適「片面焼き」
メリット:肉汁とネギを無駄に放出せずに味わうことができる
ネギ塩カルビ、ネギ塩ロース、ネギタン塩をオーダーすると、お店によっては、皿に6枚程度の枚数にガッツリとネギを敷き詰めた状態で登場することが多々見受けられます。
周囲の参加者に思わず「これはどうやって焼いて食べるのが正解なの?」と目で不安を訴えつつ、恐る恐る焼き始めた経験はないでしょうか? このネギ塩メニュー、片面を焼いたはいいけれど、ひっくり返すと、全部、ネギと肉汁が落ちてしまいます。そういうシチュエーションのときの対処方法の焼き方です。
焼きの極意は、ネギの面をひっくり返さず、片面だけ焼けばいいのです。ネギを上面にして、ネギののっていない片面だけを焼き始め、ネギが敷かれているので判断が難しいですが、表面の外側に肉汁が浮いてきたら食べ頃になります。焼き面は熱く、ネギ側は生温かく、それでいてひっくり返していないので、肉汁は逃していません。口に運べば三位一体、一度に三度の味わいを楽しめる焼き方です。
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