セブン-イレブン、成長なぜ止まらない 鈴木会長「コンビニ弁当の試食、当たり前のこと」

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コンビニ各社の既存店売上高(5月)はセブン-イレブンを除けばみんな昨年を下回っており、消費は回復していない。給料が上がるなら増税を受け入れるだろうが、そうでなければ景気は下降するだろう。

人間の心理を少しでも満足させるのが仕事

──セブン-イレブンの将来の姿をどう考えていますか。

変化対応だ。世の中はつねに変化している。明日の天気を知りたければ、天気予報を見ればいい。しかし来年7月の天候がどうなるかなんてわかりやしない。東日本大震災だって誰が予測できたか。起きたことを受け入れて、つねに対応できる体制を作っていく。それが将来に対する考え方だ。

われわれの課題は、新しいものをどこまで出していけるかという、人間の心理への挑戦だ。たとえば婦人のブラウス。これは去年買って、着られなくなったから今年も買うわけじゃない。新しいものが出たから買いたくなる。食べ物も同じだ。おいしいものを食べたいが、明日はまた違ったものを食べたくなる。それが人間の心理だ。

この人間の心理を少しでも満足させるのが、われわれの仕事。これが行き詰まったときが敗北だ。

私の役割は、みんなが挑戦を心掛け、率先して行うような方向付けをすることだ。少しでも手を抜いてはならない。自分たちが満足してしまったら、そこから退歩が始まる。40年間そうしたことを続けてきたから、今日がある。しかし、もっと厳しくやっていれば、もっと成長することができたかもしれない。

(撮影:インタビュー写真は梅谷秀司、他の写真は今井康一)

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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平松 さわみ 東洋経済 記者

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ひらまつ さわみ / Sawami Hiramatsu

週刊東洋経済編集部、市場経済部記者を経て、企業情報部記者

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