(第14回)2009年新卒採用総括セミナーレポート(後編)

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(第14回)2009年新卒採用総括セミナーレポート(後編)

採用プロドットコム株式会社
 今回も前回に引き続き、採用プロドットコム株式会社が開催した「2009年度新卒採用戦線総括セミナー」(協賛/東洋経済新報社)の内容の「抜粋版」をお届けする。
 総括セミナーには、約250社、300人を超える企業の採用担当者が参加。バブル期以来の売り手市場となった2009年度の採用戦線を振り返りながら、参加した採用担当者は2010年度の採用戦略のポイントに熱心に耳を傾けた。
セミナー第二部(講演より要点を抜粋)
「みんなの就職 採用振り返り報告」~CGM(Consumer Generated Media)からみる学生の動き~
楽天株式会社 人材事業ビジネスユニット副事業長 矢下茂雄

●就活生のホンネが集積する巨大掲示板のインパクト

 2008年に登録した就活学生数37万人。リクルートやマイコミに登録している数のおよそ80%が集うコミュニティサイト、これが「みんなの就職活動日記」(みん就)の規模だ。
  大手就職情報会社が集める40数万人の会員は、その会社が就職ガイダンスなどで大学まで出向くことで獲得する一定量の数を含んでいる。一方「みん就」は、すべての会員が「みん就」にアクセスすることによって自発的に登録している数だ。
 故に、「みん就」の会員登録状況は、その年の学生の就活戦線の「心理的な早期化傾向」を判断する最も優れた指標であるともいえる。

「みんなの就職活動日記」への年度・時系列登録状況の推移
 「みん就」に登録した学生が書き込む企業数は17300社。ちなみに大手就職情報会社の掲載企業数はおよそ9000社、「みん就」の企業掲示板数の半分強というところだ。
 採用担当者ならすでに知らない人はいないであろう「みん就」の最大の特徴は、言うまでもなく社名入りの掲示板に書き込まれる個別企業の採用情報である。
 「CGM(Consumer Generated Media)から見る学生の動き」は、まさにこの掲示板の書き込み内容から見えてくる。その年度の就活学生の「採用担当者の目の前では言えないホンネ」の部分が多数含まれたものなのである。

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