団塊ジュニア世代 vs.ゆとりのスマホ世代 デジタル世代のホンネとは?
上司という概念は理解されない
こうした現実を、40歳より上の世代はどうとらえたらよいか。ここで挙げてきたことは一つの傾向だ。必ずしも自分の周りにいるU40と同じではないだろう。U40にいい仕事をしてもらおうと思ったら、一人ひとりをしっかり見ることが大事だ。
「とにかく話を聴くしかない」と説くのは、リクルートワークス研究所の豊田義博主幹研究員。
今の20~30代には、上司という概念を理解できない人が増えているという。上司が上司然として命令しても、それを聞かなければいけない理由がわからないというのだ。
彼らの多くは、小学生から大学生の間に、上意下達のタテ社会を経験していない。家庭でも、親子の関係が「友達化」しているところが少なくない。U40は、学生時代の友人など、ヨコ社会のつながりは重視するが、タテ社会の命令には慣れていない。
そうした状況では「自分が主役という感覚を持てるように仕事をさせることが大事。この仕事が社会とどうつながっているのか、どのような社会的意義があるのかを、面倒でも一つひとつ説明して、理解させる必要がある」(豊田氏)。
U40がわからないというOver40(40歳超)は、まずは自らの仕事のやり方から変えなければならないだろう。
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