団塊ジュニア世代 vs.ゆとりのスマホ世代 デジタル世代のホンネとは?

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女性のキャリアアップ志向が強い団塊ジュニア

40歳超とは異なるU40だが、その中にも差はある。大きく四つのタイプに分かれると考えられる。30代後半の「団塊ジュニア世代」、30代前半の「ポケベルPHS世代」、20代後半の「ケータイ世代」、20代前半の「スマホ世代」だ。

まず団塊ジュニア世代について。団塊ジュニアの定義はさまざまあるが、ここでは30歳代後半~40歳前後を指す。彼らは中学生~高校生の頃に、バブル景気を経験している。子ども時代は豊かだったのだ。そのため、消費したいという願望はある。90年代後半の就職氷河期を乗り越え正社員になれた数少ない人や、懐に余裕が出たときは、それなりに消費をする。

また、就職してすぐに経済が悪くなり、上司のリストラを目の当たりにしているため、キャリアアップ志向が強い人も多い。71~74年生まれの40歳前後は、年間出生数が200万人を超えるという第2次ベビーブーマー。子どもの頃の受験戦争は激しく、競争の厳しさを知っている。こうした傾向は40歳より上の世代と似たところがあり、40歳超との話が通じやすい。

「団塊ジュニアの中でも、特に女性がキャリアアップの必要性を強く感じている」と指摘するのは、博報堂若者研究所リーダーの原田曜平氏だ。団塊ジュニアは大学進学率で女性が男性を上回った最初で最後の世代。男性より高学歴な女性が多く、競争が厳しかった。テレビドラマ「ラスト シンデレラ」や漫画『働きマン』『ホタルノヒカリ』などで描かれる“おやじ女子”(仕事は頑張るが自宅が汚いなど、男性化してきた女性)は、団塊ジュニア女性がモデルとなっている。

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