「第二新卒」で転職したい人に立ちはだかる壁 新卒は求人難なのに、転職は容易でない事実

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第二新卒向けの企業の求人は増えているが……(写真:tomwang / PIXTA)

みなさんは「第二新卒」という言葉をご存じですか? 明確な定義はありませんが「新卒で入社して3年未満の求職者」という意味あいで定着がすすんでいます。4年制大学卒業から考えると25~26歳ぐらいで転職活動をしている求職者で、

・短期間でも社会人経験がある→イチから育成する手間が少ない人材

・ただし、即戦力を期待してはいけない→あくまでポテンシャル人材

といった感じでしょうか。

現在は第二新卒向けの企業の求人も増えて、新たな転職市場が形成された状態ともいえます。ただ、今後も続くのか。あるいは、一時的なものなのか。第二新卒の転職動向について、みなさんと考えていきたいと思います。

第二新卒はかけがえのない存在

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まずは求人の現状ですが、第二新卒の採用に熱心な企業が増えています。目的は、新卒採用で採用予定数に達しなかった分や、新卒で採用した人材の退職者を補うこと。

もはや新卒採用の求人難は慢性的な状況となりつつあります。リクルートワークス研究所の調査によると、求人倍率は来年度以降も高止まりの見込み。採用予定の人数を確保するのは至難の業となっています。

加えて、苦労して採用した人材が入社1年以内に1割以上、3年以内に3割以上が退職してしまう状況が続いていることが、厚労省の調査でも明らかになっています。

企業が若手人材を確保するため、新卒採用に続く手段を何とか探したい状況であり、その点、第二新卒は大事な存在ともいえます。

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