ランボルギーニが日本で存在感を増す理由 販売網や製品力の強化・拡充が進む

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クルマはいろいろな楽しみ方があるから、派手な改造などを否定するつもりは毛頭無いが、クルマを売る立場からすればあまり偏ったイメージがついてしまうと販売のターゲットが限られてしまうことになる。本国のマーケティングポリシーを浸透させるために日本法人はディーラー整備とともに、ブランドイメージの正しい浸透に努めているようだ。

”攻め”の姿勢をさらに強めていく

『フェラーリ・ランボルギーニ・マセラティ~伝説を生み出すブランディング』(KADOKAWA)。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

このような要因から日本におけるランボルギーニブランドの存在感は大きく高まっており、
販売戦略においても”攻め”の姿勢をさらに強めていくようだ。ちなみに、フェラーリが今のところ、2ドアのスポーツカーのセグメントに専念すると表明しているのに対して、ランボルギーニは2018年からは新たにSUVセグメントへの参入を表明している。

培ってきたCFRP技術を最大限に活用し、自然吸気エンジンにこだわってきた同社としては初めてのターボエンジン導入も行う新しい試みである。このモデルの販売目標が年間2000台といわれており、イタリアはサンタアガタの工場も拡張工事が続けられている。日本ではフェラーリがランボルギーニの2倍近くの年間約700台を売っているが、ここ最近は横ばい状態という。販売網の充実、製品力の強化、ラインナップの拡充などを武器に2大スーパーカーメーカーの日本における差は縮まっていきそうだ。
 

越湖 信一 PRコンサルタント、EKKO PROJECT代表

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えっこ しんいち / Shinichi Ekko

イタリアのモデナ、トリノにおいて幅広い人脈を持つカー・ヒストリアン。前職であるレコード会社ディレクター時代には、世界各国のエンターテインメントビジネスにかかわりながら、ジャーナリスト、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表として自動車業界にかかわる。現在はビジネスコンサルタントおよびジャーナリスト活動の母体としてEKKO PROJECTを主宰。クラシックカー鑑定のオーソリティであるイタリアヒストリカセクレタ社の日本窓口も務める。著書に『Maserati Complete Guide』『Giorgetto Giugiaro 世紀のカーデザイナー』『フェラーリ・ランボルギーニ・マセラティ 伝説を生み出すブランディング』などがある。

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