西野亮廣「僕はこれで100万人に1人を目指す」 「3つの分野」の掛け合わせで、天才に勝つ!
藤原:ひとつの分野で「100人に1人」になっても、それだけでは厳しいこともあります。でも、2つの分野で「100人に1人」になれたら、それを掛け合わせることで、「100人に1人」×「100人に1人」で「1万人に1人」の希少性を獲得することができるんです。
西野:そうすると、食べていける確率がより高くなるんですね。
「1万時間の法則」で「100万人に1人」になれる
【1】2つの分野で「100人に1人」を目指す
藤原:たとえば、「美容師」の世界だけだと食べていくのは厳しくても、「お笑い」レベルの面白さの人が美容師になれば、掛け合わせて「お笑い美容師」として食べていける。西野さんだったら「お笑い」と「絵本作家」という掛け合わせができますよ。
西野:2つの能力からの「1万人に1人」になるということですね。
藤原:誰であっても1万時間をかければその分野のプロになれるわけですから。それを2つ持つことで自分の「レア度」を高められます。たとえば、20代のうちに「100人に1人」になったら、30代では別の分野で「100人に1人」になれるよう、時間を投じればいいんです。
西野:自分をどんどん「レアカード化する」ということですよね。これ、すごく感動しました。
【2】3分野を掛け合わせれば「100万人に1人」の超レアな人に
藤原:そして、それが3つになったら「超レア化な人」になってもっと稼ぐことができます。
西野:「1万人に1人」にもう1つの分野を掛け合わせるってことですか?
藤原:そうです。たとえば、Aという分野だけで「100万人に1人」になるのは至難の業です。「1万人に1人」でさえも、その陰には9999人の敗者がいるわけですから。
西野:「100万人に1人」だと99万9999人と戦わなくてはいけないんですね。
藤原:この中を勝ち抜くための努力を続けることは非常にリスクが高い。でも「100人に1人」だと1万時間の法則を使えば、はるかに難易度が低い。
西野:3つの分野にそれぞれ1万時間ずつ投じれば「Aの分野で100人に1人×Bの分野で100人に1人×Cの分野で100人に1人」=「100万人に1人」になれるんですね。本当にすごい理論です。読んだとき「これだ!」と思いました。