仕事のチャットをLINE的に使ってはいけない 手軽だか「マナー知らず」と思われるリスクも

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回答もはっきりと、「あります」と答えるのがベスト。また、何かを頼まれたときに、「頑張ります」と返答するのも、責任逃れの姿勢が透けて見えるので避けたい。こちらも「今日中にお送りいたします」「明日までに作成します」というように、完成時期を明確にしておきたい。

営業時間外に送るのは「常識外れ」と思われる?

4.営業時間外にメッセージを送らない

チャットを送る時間にも、注意を払いたい。今年1月、フランスで「つながらない権利」に関する法律が施行され、大きな話題を呼んだ。従業員50人以上の企業を対象に、「社員は、勤務時間外に送られてきたメールなどに対応しなくても良い」権利をルール化することを義務付けた法律だ。日本では、法制化される動きはないものの、営業時間外のメールが長時間労働の温床になるとして問題視されてきている。

チャットはどうか。平野氏は「メンバーにもよるが、基本的にはメールと同様に、営業時間外にメッセージを送るのは避けたほうがいい」と言う。夜間に送ると、「夜も働いているアピールか。あざといな」と思われたり、「夜間に返答しろというのか?」と不愉快にさせたりすることがある。「また、スマホでチャットが見られるように設定すると、就寝中に通知音が鳴るかもしれない。送っても良いことがありません」(平野氏)。

5.感情的なやり取りをしない

直接話すと穏やかなのに、顔が見えないメールになると感情的かつ攻撃的な表現になる人は少なくない。チャットの場合、その傾向がさらに強まることがある。メールより短文で返せるので、反射的に返答しがちだからだ。このタイプの人は周囲から「面倒な人」と思われる。自分がそうだと思うなら改善すべきだろう。

問題は、このタイプの人が自分に対して感情的なメッセージを送ってきたとき。平野氏は、「チャット上で言い訳などをしない方がいい」と言う。言葉足らずになり、怒りをより増幅させることが多いからだ。また、チャット上の他のメンバーにとって、怒りに満ちたやり取りを見せられるのは、気分の良いことではない。「チャット上で『申し訳ございません』と、軽くお詫びを入れた後、『後ほどお電話いたします』などと言って、電話や対面で話し合うべき。その上で、グループ内で共有すべきことがあれば、それだけを投稿すれば十分です」(平野氏)。

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