フェイスブックが「自殺防止」に心血注ぐ背景 ネットいじめ対策に潜む大きな「勘違い」
「あなたの投稿を読んで、何か悩みを抱えているのではないかと心配している人がいます。サポートが必要な場合は、ご相談ください」――。フェイスブックにログインする際、こんなメッセージが表示されることがあるのをご存じだろうか。
世界に18億人のユーザーを抱えるSNS・フェイスブック。冒頭のメッセージは、同社が自社サービス上で取り組む「自殺防止策」のひとつだ。フェイスブックで利用できるすべての言語への対応を進めており、日本語版は昨年6月に提供を開始した。
心配な友達を匿名で「サポート」できる
この自殺防止策が発動するきっかけとなるのは、フェイスブック上の友達による“報告”だ。フェイスブック上の投稿には、それぞれ右上に「▽」のボタンがあり、そこから「投稿を報告」という項目を選択できる。
その後、報告する理由について選択していくと、「友達が危険な状況にある場合は、ただちに警察に連絡してください」という文言とともに、支援策として「支援・サポートを提供」「友達に相談する」といった項目が表示される。
一方、このような手順で友達から投稿を報告された利用者には、「あなたを心配している人がいます」のメッセージがログイン時に表示される。
その心配が誤解である場合は「スキップ」することもできるが、「いのちの電話」「東京自殺防止センター」の相談窓口に電話をかけたり、「友達と話す」の項目からテキストメッセージの送信(文章のテンプレートも用意)や通話をしたり、というオプションも用意している。
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