仕事で勝つには「インプット優先」をやめよう 「習ったことしか使えない」学校教育の弊害だ
インプットが先か、アウトプットが先か
誰しも、「効率的にスキルアップしたい」と願っているだろう。だが、どのようにすれば効率的にできるか、については意見が分かれる。そして、意見が分かれるテーマの1つに、スキルアップの手段として「インプット」が先か、「アウトプット」が先か、がある。わかりにくいので、例を挙げよう。
たとえば、英語の勉強をする際に、「インプット」を先にする人は、単語の勉強、文法の勉強、言い回しの勉強などを先にする。そして、ある程度それが頭に入ったところで、次に「実際にネイティブスピーカーと話す」という順番になる。「アウトプット」を先にする人は、「ネイティブスピーカーと、とりあえず身振り手振りでもいいので話してしまう」が先だ。その後、「こう言えばよかったのか」「これを言ってみよう」と、補強するためのインプットをする。
もちろんこれは、勉強だけでない。たとえば、自社メディアの立ち上げをまかされたとする。「インプット」を先にする人は、各種の自社メディアを研究し、分析する。そして得られた知見を使い、メディアをつくっていく。「アウトプット」を先にする人は、とにかくまず自社メディアをつくってしまう。記事と、媒体さえあればメディアの形はできてしまうのだ。とりあえずつくってみて、読者の反応を見ながら修正する。
仕事のスタイルはさまざまなので、ここでその是非を問うことはしない。しかし、私が出会った、いわゆる「仕事のできる人たち」は、おおむね「アウトプット」派であったように感じる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら