今年も大晦日を迎えた。この2016年も炎上があちらこちらで起きた。もちろん、火事のことではなく、騒ぎのことだ。日本でもネットユーザーの拡大に伴い炎上は毎日のように起きているが、世界でも同じように炎上は起きている。言語が多国間に通用する英語であれば、さらに山火事のように火が燃え広がる。2016年に起きた世界の5大炎上事件を振り返ってみよう。
2016年の年明け、コカ・コーラは、ロシアのSNSで消費者向けに新年の挨拶を投稿した。そのときに掲げたロシアの地図に一つ問題があった。それは、クリミアの問題だ。念のために説明しておけば、一般的にはクリミアは、ウクライナの領土とされている。しかし、ロシアはクリミアを侵攻し、そしてロシア領に編入させた。コカ・コーラの当初に掲げた地図は、そのクリミアを除いたものだった。
ロシアとウクライナの消費者、両方から非難
当然ながら反発したのはロシアの消費者たち。コカ・コーラは炎上した。あまりに炎上したところコカ・コーラは配慮からか、次にクリミアをロシア領とするかのように、地図を修正した。すると二重の炎上が起きた。今度はウクライナの消費者たちが、コカ・コーラへの不買運動を呼びかけた。コカ・コーラはキャンペーンを取り下げた。
米国はロシアのクリミア侵攻を批判しているが、その姿勢とコカ・コーラのあいだに差異があると批判された。「Coca-Cola Ukraine」とでも検索すればいくらでも出てくる。ただし、残念ながら日本のテレビ等で報じられているのは知らない。
化粧品メーカーのSeoul Secretは大胆にも「白は黒に勝つ」というまんまのキャッチコピーで売り出した。これは「Seoul Secret racist」などで一度は画像を見てもらいたい。美白の女性と、真っ黒な女性を並べた、悪趣味のものだ。人種差別的は当然として、ホワイトニング化粧品の広告としては品もよろしくない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら