イケア、56億ドルで家具設計・生産事業を売却 小売りに特化

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 12月7日、スウェーデン発祥の家具大手イケアグループは、成長に向けた事業再編の一環で、主要な子会社を52億ユーロ(55億8000万ドル)で売却したと明らかにした。写真はシュプライテンバハで4月撮影(2016年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ロンドン/ストックホルム 7日 ロイター] - スウェーデン発祥の家具大手イケアグループは7日、成長に向けた事業再編の一環で、主要な子会社を52億ユーロ(55億8000万ドル)で売却したと明らかにした。

発表によると、家具小売店「イケア」を運営するイケアグループは、グループのサプライチェーンの管理、「イケア」ブランドのすべての家具のデザインから仕入れ、生産までを担当していた複数の子会社をインター・イケア・ホールディングBVに売却した。

インター・イケアは9月1日からイケアの製品開発とサプライチェーンの事業戦略を指揮。イケアグループはインター・イケアとフランチャイズ契約を結び、小売業に特化することとなった。

オランダに拠点を置くインター・イケアは「イケア」ブランドを所有。イケアグループの本社もオランダにある。

インター・イケアのルーフ最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、郊外に巨大な店舗を構える従来のフランチャイズシステムは古く、都心の店舗やオンラインでの買い物への需要の高まりに対応するにはイケアの成長戦略において完全に指揮を執る必要があったと説明。「イケアの成長を確保し、顧客のニーズにこたえることを目指す」と語った。

インター・イケアは昨年、イケアグループから製品開発事業などの経営権を取り戻す権利を行使する方針を明らかにしたが、事業取得にかかった金額が公表されたのは今回が初めて。

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