カインズの品ぞろえは、ここまで徹底する ホームセンター1位が持つ圧倒的な力の秘密
いま、男性だけでなく女性の間でも人気のDIY。DIYとは英語の「Do It Yourself」の略で、専門業者に依頼するのではなく、自らの手で何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことだ。日本で初めてDIY関連商品が一堂にそろった本格的なホームセンターが誕生したのは昭和47(1972)年。それ以降、ホームセンターの数は右肩上がりに店舗数は増え続け、いまや全国に4500店舗を超えるホームセンターが存在している。
そんな競争激しいホームセンター業界で、1位チェーンがカインズだ。ベイシアグループの企業で、売上高は約3800億円。その規模こそ業界内でDCMホールディングス(同約4300億円)に次ぐ水準だが、DCMはホーマック、カーマ、ダイキが経営統合し、屋号は別々に運営しているため、ホームセンターチェーンとして実質的にトップなのがカインズである。
そんなカインズに16年間勤務し、その中でも最大級の規模を誇る浦和美園店で店長を務めるベテランの菊地義雄さんは、2月6日(土)よる7時56分からTBS系列で放送する「ジョブチューン 大人気店SP!」に出演する。全国ナンバーワンのホームセンターは何がすごいのか。取材班は菊地さんに密着して、その秘密を探った。
何でもそろう!10万種類の品数
1978年に1号店を栃木にオープンし、現在全国各地に200店舗を構えているカインズ。従来のホームセンターにある木材や工具、生活用品はもちろん、毎朝、契約農家から仕入られた新鮮な野菜、さらには犬・猫を始め、熱帯魚やリスザルなどのペットも販売!これだけにとどまらず……本格的な耕うん機や車のタイヤまでという。実は、カインズでは肉と魚以外の生活に関わるほぼすべての品目を取り扱っている。