「上司への尊敬」を重視する若手社員の育て方 常に居場所を求める彼らの特性を見極めよう

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これは日本だけの問題ではありません。米国では2000年以降に成人し、社会人になった「ミレニアル世代」が、日本の「ゆとり世代」同様、上の世代からいぶかしげな目で見られています。

彼らは、大恐慌以来最悪と言われる経済環境で育ち、就職難に苦しんだ人々です。物欲が少なく、晩婚化も進んでいる。デジタル機器やインターネットが普及した環境下で育った最初の世代であることからデジタルネーティブと呼ばれ、SNSなどを活用した情報の収集と発信を得意とします。

米国では、すでに労働力人口に占める割合はミレニアル世代が最大となり、組織でもリーダーに登用され始めています。また、エンドユーザーとしても最大のボリューム層になっており、小売業はマーケティングターゲットを彼らに合わせています。

彼らの価値観で社会が動く時代が来る

ミレニアル世代は、日本のゆとり世代よりも5~6歳年上であり、米国と日本では平均寿命が10歳程度違うことから、日本でもすぐに同じことが起きるとは限りません。ですが、遅かれ早かれ、彼ら彼女たちの価値観で社会が動く時代が確実に日本にも来る。われわれ、上の世代が変わるべき潮目に来ているとも言えるでしょう。

世の中の世代交代が進みつつあるいま、企業も既存の仕組みを変え、変化に対応しなければ、もはや生き残れない時代になっています。

加島 禎二 セルム 社長

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1998年、創業3年目の株式会社セルムに参加し、2002年 取締役企画本部長に就任。今日では1000名を超えるコンサルタントネットワークの礎を築く。同社の常務取締役関西支社長を経て、2010年に社長に就任。一貫して「理念と戦略に同期した人材開発」を提唱し、次期経営人材の開発や人材開発体系の構築、リーダーシップ開発、組織開発などに携わる。升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司 総経理を兼務。

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