アップル「ゲームアプリで社会貢献」の全内幕 iPhone画面が真っ赤に染まる?
Zyngaの看板タイトルともなっているFarmvilleでは、Games for REDに関連するアイテムを配置したスクリーンショットを共有する際、メッセージに自動的にREDキャンペーンに関する情報が追加される。
Facebookのポストを見たり、メッセージを受け取った人に対して、REDキャンペーンの存在を知ってもらうことができるのだ。ゲームをSNS上で共有するコミュニケーションをうまく活用したキャンペーン拡大策として、注目することができる。
一方、RED以外の団体に対しては……
App StoreでのREDキャンペーンの展開は、特にモバイル時代のデジタルキャンペーンのひとつの姿を見せてくれる。同時に、一部の大災害に対する支援を除いては、アースデーと国際エイズデーという2つのイベント以外、大々的なキャンペーンが展開されない点にも注目すべきだ。
もちろんアップルが企業活動上、賛同する団体やキャンペーンに対して取り組むことに異論はないし、成功モデルを見せることは意義が大きい。ただモバイルプラットフォームとして、たとえばRED以外の団体に対しては、キャンペーンの場として自由に開かれているとは言えない。
今後、アップルはより多くの社会課題に対して取り組んだり、何らかの意見や態度を示していくことが求められる。その際に、製品やApp Storeをどのように活用して行くのか、どのような手法があるのか。そして賛同する開発者から、どのようなクリエーティビティが生まれてくるのか。まだまだ可能性は大きいと感じられる。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら