アップル「ゲームアプリで社会貢献」の全内幕 iPhone画面が真っ赤に染まる?

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12月1日から6日まで、App Storeが赤く染まる

アップルは12月1日から6日まで、毎年恒例となっている「REDキャンペーン」を展開する。「国際エイズデーを皮切りにした今回のキャンペーンは、アップルが(PRODUCT)REDに参加して10年目を記念した最大規模のものになる」と説明するのは、アップルでポリシー・ソーシャルイニシアティブを担当する副社長、リサ・ジャクソン氏だ。

「アップルはこれまで、人々を力づける製品を世に送り出すことに情熱を傾けてきた。10年にわたるREDとの取り組みを通じて、命を救う活動に参加してきた。10年目は特別であり、App Store、アップル小売店、Apple Payを通じて、活動を支援する仕組みを提供する」(ジャクソン副社長)

世界最大のモバイルプラットフォームのひとつであるApp Storeが、社会貢献活動のプラットフォームとして、どのように機能しているのか。

REDとアップルの関係とは?

アップルでポリシー・ソーシャルイニシアティブを担当する副社長、リサ・ジャクソン氏(著者撮影)

REDは、2006年に「エイズのない世代を作り出す」ことを目的に、U2のボノ氏と、活動家ボビー・シュライバー氏によって設立された。アップルやGAP、スターバックスコーヒー、コカ・コーラ、セールスフォース・ドットコム、バンクオブアメリカなどのパートナー企業が共通ブランド「(PRODUCT)RED」を販売することで、これまでの10年間に、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に対して3億6500万ドルを集めている。

REDの特徴は、製品の購買によって生み出した寄付金は、REDの活動資金などに使われず、全額がグローバルファンドに入る仕組みを取っている点だ。

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