遠藤憲一「コワモテ」なのに好感度抜群の理由 日本一に上り詰めても謙虚で手を抜かない

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同様にビジネス界でも、有名経営者などのビッグな人物ほど“顔見せ力”が高く、裏を返せばそれができるからカリスマ性が際立っているとも言えます。また、彼らは業績が好調のときだけでなく、不調やトラブルのときも下を向くことはありません。悔しい顔や詫びる顔を隠そうとせずしっかり見せられるから、印象の悪化を最小限に留め、信頼や応援を勝ち取れるのです。

みなさんも職場内外を問わずどんな場でも、顔をしっかり上げて堂々と振る舞ってみてはいかがでしょうか。それがあなたの存在を印象づけ、「この人はどこか違うな」というちょっとしたカリスマ性につながっていくのです。

遠藤さんの持つ“顔見せ力”のメリットをもう1つ挙げておきましょう。それは、「目が合っていない人にも自分の存在を意識させられる」こと。人間はしっかり顔を上げて前を見ている人がいると、目が合っていないときでも「いつ目が合うのかな」「こっち見るかも……」と気になるものです。

ビジネスシーンでも、上司が常に顔を上げている部署は「見られているかもしれない」「いつ見られてもいいようにしなきゃ」という適度な緊張感が漂っているもの。生産性を上げるという観点でも、役職者など責任のある立場にいる人は、顔を下げないほうがいいのです。

「やる」「やらない」2択で挑む男らしさ

遠藤さんが誰からも愛される理由は、コメントの誠実さからもうかがえます。遠藤さんは「俺、トークは苦手だから」と謙遜しますが、常にそのコメントで共演者、スタッフ、記者、観客のすべてを喜ばせています。

たとえば、昨年の「民王」PRイベントでは「傑作が出来上がりました」と満面の笑みでコメントしたほか、「(共演の本仮屋)ユイカちゃんや知英ちゃんと入れ替わってみたい」とリップサービスし、番組のエンディングダンスを全力で踊って会場を沸かせました。

今年7月の「HOPE」制作発表イベントでも、出演者がさまざまな公約を掲げる中、遠藤さんは、「視聴率は水ものなのでどうなるか分からないですが、見た人で『つまんないな』と思う人が圧倒的に多かったら俳優を引退します」と衝撃のコメント。面白いという手応えがあるからこその言葉でしたが、「見出しにしやすい」と記者を喜ばせ、「そこまで言ってくれるなんて」と共演者やスタッフを感激させました。

これらの例から分かるとおり、「全方位に気配りができる」人なのです。遠藤さんは「スケジュールが許すかぎり、仕事のオファーは断らない」俳優として知られていますが、すごさを感じるのは「結局『やる』か『やらない』の2択しかないのなら俺は『やる』」という男らしさ。同様にコメントにも、「『サービス精神を見せる』か『見せないか』の2択なら俺は『見せる』」、「共演者を『ほめる』か『ほめないか』の2択なら俺は『ほめる』」などの男らしさがにじみ出ています。

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