遠藤憲一「コワモテ」なのに好感度抜群の理由 日本一に上り詰めても謙虚で手を抜かない
今年、連ドラだけで「真田丸」(NHK)、「逃げる女」(NHK)、「お義父さんと呼ばせて」(フジテレビ系)、「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ系)に出演。さらに今秋も、「Chef~三ツ星の給食~」(フジテレビ系)、「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレビ朝日系)に出演するなど、遠藤憲一さんは「今、最も連ドラのオファーが多い俳優」と言っても過言ではないでしょう。
しかも、コワモテのイメージで「悪人や犯人ばかりを演じていた」ころから一変。「かわいい」「情けない」役も演じることで、「一人の性格俳優・遠藤憲一」という枠を飛び出し、「私たちのエンケンさん」という好感度抜群の立ち位置を手に入れました。
遠藤さんは、「仕事仲間にあたるスタッフや共演者と、取引先にあたる視聴者の両方から愛される」という意味で、ビジネスパーソンにとっても学ぶところの多い人。ビジネスシーンで多くの人々から愛されたいのなら、遠藤さんの言動を参考にすればいいのです。
長年培った最大の武器を生かす
遠藤さんのデビューは1979年。しかし、自ら「高校1年生の2学期で中退」「俳優養成所『無名塾』を10日で辞めた」「29歳まで四畳半の風呂なし共同トイレのアパート暮らし」などの武勇伝を語っているように、「俳優だけでは食べていけない」苦しい日々を過ごしていました。
遠藤さんは「ほとんど画面に映らない」端役もいとわず、Vシネマやカルト映画で道を切り拓き、ナレーションや脚本もこなしながら、ブレイクのきっかけを模索。2002年には名門ドラマ枠・日曜劇場の「太陽の季節」(TBS系)で、主演の滝沢秀明さんに強い影響を与えるビジネスマン役を演じるなど、徐々に連ドラのレギュラー出演を増やしていきました。
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