部下とは、あなたの「下」にいる人ではない 幸せで慕われる上司になる方法

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たとえば、「無口なやつだな」ではなくて「黙々と集中して仕事ができるな」、「仕事が遅いな」ではなくて「仕事に慎重で間違いが少ないな」などです。この世の中に「ない」ものはありません。あなたが見つけるかどうかだけなのです。

当たり前のことですが、部下はマイナスの評価をされることを嫌います。誰でも分かっていることのはずなのに、安易にマイナスの評価を下していないでしょうか。部下をマイナス評価する、本当にそれだけの理由があるのでしょうか。もしそうであるならば、ぜひプラスの評価に置き換えてみてください。部下があなたを見る目は必ず変わります。

部下のことを好きになる

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最後に紹介したいのは、「部下のことを好きになる」ということ。

あなたが部下に好かれるコツは、あなたが部下を好きになることです。あなたの方から気軽に声をかければ、すぐに効果があらわれます。

もし声をかけにくくても、あなたが心の中で思うだけでも効果はあります。

相手に好意をもって、興味を示すことを心がけましょう。そうすれば、聞きたいこと、話したいことが自然に湧き出てくるようになります。

会話は義務ではありません。聞きたいこと、話したいことが沸き出てくれば、会話をするのが楽しくなります。そうなれば部下との会話は簡単ですね。自然と部下からも好感を持たれるようになります。

ここでも注意点がひとつ。それは、「部下に好かれたいと思わないこと」です。部下に好かれたいのではなくて、「あなたが部下のことを好き」なのです。そこを間違えてはいけません。

何も下心を持たずに、無条件に部下を好きになりましょう。部下に興味を持ちましょう。

部下に興味を持ち、長所を見つけて、褒めてあげれば、その長所が自然に伸びていくようになります。部下が自然に成長していくようになるのです。

そして成長した部下からは、あなたも多くのことを学ぶことができるようになるでしょう。部下は決してあなたの「下」にいる存在ではありません。ともに成長する大切な同僚です。

さあ、あなたは幸せな上司です。そして部下を幸せにできる上司です。

坂本 松昭 マネジメントストラテジスト

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さかもと まつあき / Matsuaki Sakamoto

神奈川県生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了(理学修士)。政策研究大学院大学修了(公共政策修士)。専門は、経営管理、データサイエンス。

都市銀行勤務を経て、現在は大手企業に所属。単独部門では解決できない全社的な問題解決に取り組むほか、中小企業経営にも参画の経験がある。組織力強化のためのメソッドを提唱し、多くの職場で成果を出している。

著書に『誰がやってもうまくいく!最強の組織づくり』(同友館)がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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