たとえば、iPhone 7を買う際に、1年前のiPhone 6sを売りに出すとしよう。ここでは、64GBモデルを使っていたと想定する。この場合、現時点でドコモに下取りに出すと、容量を問わず一律で2万7000円が下取り額となる。画面が割れている場合は、8100円に金額が下がる。3社とも下取り額に大きな差はなく、auは3万2400円(WALLETポイントへの還元)、ソフトバンクは3万3600円(1400円×24回)に設定されている。
ドコモやauの場合は端末価格から下取り額が直接値引かれるが、どちらも現金をもらうことができず、ソフトバンクに至っては下取りのおカネをすべて受け取れるのが約2年後(ソフトバンクカードへの還元を選べば一括受取は可能)。条件面も、あまりいいとは言えない。
では、同じ64GB版のiPhone 6sを中古店に売るとどうか。中古PCショップのじゃんぱらでは、11月22日現在、3万8000円の買い取り価格を設定している。キャリアの下取りの中で最も高いauと比べても、4500円ほど高く、しかも現金で買い取ってもらえるのが中古店のメリットだ。オークションであれば、販売時の手間が増える分、この相場がもっと高くなる。時期や端末の状態、タイミングにもよるが、4万円以上の値段がつくこともある。
ただし、中古店の場合、本体の状態によって、数%から数十%、買い取り価格が減額される可能性もある。先に示した買い取り価格は、あくまで“上限額”だ。これに対し、キャリアの下取りは、端末の状態がほとんど重視されない。ドコモのように画面割れの場合の金額を設定しているキャリアもあるが、本体のキズ程度であれば、提示額そのままで下取りされる。キレイに使っている場合は中古店やオークションを、そうでないときはキャリアを使うというように、売却の方法を使い分けるのがオススメだ。
2. SIMロックを解除する
中古店にiPhoneを売りに出す場合は、なるべく新品に近い状態のほうがいい。厳しい査定をする店舗だと、本体に擦り傷のような小さいキズがついているだけで、数%の減額になってしまう。東京のように中古店が多い都市に住んでいるなら、複数のお店を回って査定に出すと、買い取り額が上がることもある。買い替え時の売却を視野に入れ、保護フィルムを張ったり、ケースをつけたりと、なるべく本体に傷がつかないように使うのも手だ。
意外に見落としがちなのが付属品。パッケージはもちろん、中に入っている充電器やLightningケーブル、SIMカードを抜き差しするためのピンなども、きちんと残っていないと減額の対象になる店舗が多い。そのため、iPhoneを買ったら、付属品一式はしまっておくか、なくさないよう、あまり外に持ち出さないで使うようにしたい。箱をすぐに捨ててしまうのは、論外と言えるだろう。
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