実機で判明!MacBook Pro「新機能」の意義 キーボードなのか、トラックパッドなのか
アップルが10月27日に発表したTouch Bar搭載の新MacBook Pro13インチ・15インチモデルが11月17日に出荷開始された。すでに発売されているMacBook Pro 13インチ(Touch Bar非搭載モデル)のレビューに続き、注目の「Touch Bar」搭載モデルの実機レビューをお届けする。
MacBook Proの正常進化とは?
MacBook Proは、2012年に光学式ドライブを廃止し、高精細ディスプレーとなるRetinaディスプレーを搭載してから、長らくモデルチェンジをしてこなかった。13インチ、15インチの2つのモデル構成でアップルのノート型コンピュータの上位モデルとして君臨してきたが、これに11インチ、13インチのMacBook Airを加え、ノート型を主体にすることで、減少していくPC市場の中で成長を確保してきた経緯がある。
今回のMacBook Proの刷新は、主力モデルの進化だけではなく、成功していた4年間のMacビジネスに「変化」を及ぼすことになった。日本でも人気だったMacBook Airは、11インチの販売を終え、13インチも旧モデルを併売する形となり、進化の過程を終えている。それだけに、新型MacBook Proシリーズの成否は、アップルのMac戦略に大きなプレッシャーを与えることになる。
MacBook Pro13インチモデルは、MacBook Airと比較し、12%薄型化し、重さは20グラム増にとどめている。サイズも小型化されていることから、MacBook Air以上の密度は感じるが、持ち歩くうえで大きな差は感じなくなった。
すでに発売済みのTouch Bar非搭載モデルとTouch Barモデルはサイズ・重さなども共通であることから、「パワフルなメインマシンをより気軽に持ち歩ける」という新しい価値を加え、セールス面でも非常に期待できる存在となった。
また15インチモデルは、14%の薄型化と17%の容積減少を実現し、2キロを大幅に切る1.83キロ。確かに毎日持ち歩くには13インチよりは重いが、広い作業環境が必要な人にとっての魅力が高まった。現に、筆者も15インチモデルを持ち歩いていたユーザーのひとりであり、軽くなった15インチか、より気軽な13インチか、双方を試せば試すほど、どちらを買うか非常に悩んでいるところだ。
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