「PDCAを回せない人」は実行のコツを知らない 5つのステップで計画倒れから卒業しよう
ステップ⑤ TODOの進捗確認をしながら実行に移す
TODOが決まればあとは実行に移すだけだが、大事なポイントがひとつある。KDIの進捗確認は次の検証フェーズ(Check)で行うが、それを分解したTODOの進捗確認は、この実行フェーズの中で行っていくという点だ。
たとえば、会社であれば週1回の進捗会議などでは、KPIやKDIを確認する。しかし、火曜日に問題が発生してTODOが滞っていたのに、それが金曜日の会議まで問題を保留にしていてはあまりに時間の無駄だからである。
よって実行速度を上げたいならTODOの進捗確認は、最低でも1日1回、理想を言えば1日数回行いたい。わかりやすく言えば、毎朝、仕事を始める前にはその日のTODOリストがある状態にして、予定より遅れていればペースを上げるといった「帳尻合わせ」を日中に何回かすべきということである。
TODOをこまめに確認していればたいていのことは少しペースアップしたり、昼休みを少し短縮したりするくらいでなんとか間に合うものだ。フルマラソンを走るときの1キロごとのペース配分の確認が検証フェーズだとすれば、TODOの確認は絶えず行うフォームの確認のようなものである。
「やることにすべて意味がある前提」で動く
計画フェーズから散々考え抜いてきた結果として導き出されたTODOをこなすことは楽しい。それはロールプレイングゲームでレベル上げをしているときに似ている。
TODOもレベル上げも、やることはもしかしたら地味な作業かもしれないが、その行動の目的が明確になっているので迷いはないし、それを終わらせれば必ず前に進むことがわかっていれば頑張れるものだ。
結局、仕事が楽しくないのは、かけた労力に対して見返りがないからだ。金銭的な見返りの話であることが多いが、それと同時に自己実現を日々実感できることも非常に大事なことだと思う。さすがに内職作業のような単純なTODOは、RPG(ロールプレイングゲーム)で雑魚キャラを倒すときのようなものだ。得られる経験値やおカネはごくわずかで、仕事を楽しむことは難しいかもしれない。
でも、普通のビジネスパーソンでそのような仕事だけで1日が終わる人はまずいないだろう。PDCAを回していれば「やることにすべて意味がある前提」で動くことになるので、日々の充実感が増すのである。
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