「PDCAを回せない人」は実行のコツを知らない 5つのステップで計画倒れから卒業しよう

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行動はやるかやらないか、できるかできないかの話なのでコントロールしやすい。もちろん行動の成果がKPIに表れない事態もあるかもしれないが、かといって行動をしなかったら当然KPIも動かない。だから自分が確実に行動に移しているかどうかを見える化し、逐一チェックすることが重要なのである。

DO:コンディショニングの本を20冊読む ……KDI:週2冊読む
DO:パーソナルトレーナーをつけよう ……KDI:(1人)契約する
DO:ブロックチェーンの専門家を雇う ……KDI:(1人)雇い入れる
DO:ゴルフに誘ってみる ……KDI:(1回)誘う

実行の際に迷わないレベルまで分解

ステップ④ DOを「TODO」に落とし込む

PDCAの典型的な罠なので何度も書くが、「何かをしよう」と決めたことは大抵の場合、DOのレベルで止まっており、具体的なタスクとして落とし込まれていない。具体的なタスクとは、「これならいますぐに手をつけられる」というレベルまで落とし込まれたタスクだ。

DOのTODO化とはDOを実行の際に迷わないレベルまで分解することであり、当然ながら期日設定も含む。むしろ、期日を切らないからDOが放置されるといってもいい。例を挙げるなら次のようなものだ。

DO
2カ月に1回、会食に行く

TODO
(今日中に)先方のスケジュールをメールで確認
(日付が確定したら)店をネットで探す
(日付が確定したら)予約の電話を入れる
(日付が確定したら)自分の予定をブロックする
(予約が取れたら)先方に情報をメールで伝える
(予約が取れたら)上司に会食の旨を報告する

TODO化されたかどうかのひとつの基準はスケジュール帳に書き込めるレベルになっているかどうかである。

チームでPDCAを回しているときはTODOの割り振りが必要になる。TODOを言い渡されたメンバーが勘違いをしたり、迷ったりしないためには、定番の6W3Hに落とし込むと正確さが増す。

・WHO(誰が)
・WHOM(誰に)
・WHEN(いつ)
・WHERE(どこで)
・WHAT(何を)
・WHY(なぜ)
・HOW(どうやって)
・HOWMANY(どれだけ)
・HOWMUCH(いくらで)
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