テレビに出ない芸人が「町作り」をすべき理由 ライブのチケット代はゼロ円でも構わない
これからも「お笑い」を続けていくには
ある時、30年後も40年後も「お笑い」を続けていたいと思った。
グルメ番組や情報番組に挟み込む面白いコメントや、面白いリアクションのことではない。それも天才的にスゴイ仕事なんだけど、ここでいう「お笑い」は、たとえば独演会であったり、キングコングの単独ライブであったり、僕が思う「面白い」を純度100%で出せるような、そういったもの。
テレビでそれができるようになって、国民の皆様に面白がってもらえたら、それがいちばんイイ。
僕の活動柄、テレビに興味がないように受け取られることが多いんだけれど、どっこいテレビには未練タラタラで、「テレビを面白くしたいし、その時、ド真ん中にいたい」と思っている。
さて、そのためにはどうすればいいか?
まずは、テレビに対して「NO」が出せて、テレビと交渉ができる状況を作る必要があると考えた。
「コッチで飯を食えてるし、メッチャ幸せだし、俺、テレビに出なくてもいいんですよ。でも、“それでも”と言うのなら……」という交換条件が出せる状況。
もうひとつ言っちゃうと、「干されることを気にして発言や行動を制限していたら、飛びぬけて面白いことができないなぁ」と考え、外堀を埋める必要があると結論した。
てなわけで、数年後、面白いテレビの真ん中にいるために、テレビに追いかけられるようになるまでは、テレビ以外の活動を充実させることにした。
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